「老眼」の症状と、その対処法と予防の１つとして
「遠近両用コンタクトレンズ」のお話をいたします。

老眼のことを眼科用語では「老視」といいます。
目には「調節力」という見る物に合わせてピントを調節する力がありますが、
年齢を重ねると調節力が弱まり、特に近くのものが見えにくくなってきます。

老視がはじまる年齢の目安は「４０代」とする説が多く
読書をする際や、パソコンの画面を見る際に見えづらさを感じ始める方が多いです。

当院では【４０歳以上のコンタクトレンズ処方希望の患者様】に対して、
次のような問診を行っています。
１．スマホや雑誌などで小さい文字を見ていると疲れる・見づらい
２．手元の作業やスマホ・本を見た後に、遠くを見るとピントが合うのに時間がかかる
３．昼間に比べ、夕方は見えづらいときがある
これらのいずれかの症状に当てはまる方は老視を疑い、その対策として
「遠近両用コンタクトレンズ」の御紹介をしています。
簡単に言うと、遠近両用コンタクトレンズとは１枚のレンズの中に、

近くを見る度数と遠くを見る度数のの２種類の度数を備えたレンズです。

また、上の項目に当てはまらない方も
●PCを１日５時間以上使用する
●手元の作業をよく行う
●スマホをよく使う（ゲームや動画、暗いところで画面を見る）
などの生活習慣がある方は、疲れ目対策といった予防的な意味で遠近両用レンズの選択も有効かもしれません。

もちろん、患者様の目の状態、生活習慣は人それぞれであり、
遠近両用レンズが合うかは試してみないことにはわかりません。
ご興味ある方は試してみてはいかがでしょうか。

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